【タイ語辞典】タイ語を勉強している人におすすめのタイ語学習辞典「プログレッシブ タイ語辞典」
2019/11/05
2017年2月25日に小学館から発売された「プログレッシブ タイ語辞典: ローマ字からもタイ文字からも日本語からも引ける」。小学館から出版されている辞典「プログレッシブ」シリーズのタイ語版。
先日、書店の語学コーナーでタイ語関連書をチェックしているときにこの「プログレッシブ タイ語辞典」を発見。「えっ?小学館?!」とタイ語関連書ではあまり馴染みのない出版社にびっくりし、4,800円+税という値段にちょっとビビりながら、中身をチェック。
「まえがき」には、
タイ語を勉強していて、「この語とこの語はどっちが先に来るのかな」とか、「この語はこの語といっしょに使ってもいいのかな」とか、「この語とこの語の意味はどう違うのかな」とか、迷ったことがないでしょうか。そういう基本的な疑問に答えられる辞典が必要だと思い、この学習辞典を作ることにしました。
出典:「プログレッシブ タイ語辞典」まえがき
この「まえがき」を読んで期待感がアップ。ページをめくった次ページ「この辞書の使い方」には”見出し語 約4,200、用例 約1万7,000”と。。。
「えっ?用例が約1万7,000!?」と、期待感がさらにアップ。
中身を5分ほどチェックしてみたところ。。。「こんな本を待っていた!」と心のなかでガッツポーズをとりながら、すこし早足になりながらレジに向かい「プログレッシブ タイ語辞典」を購入しました。一言でいえば、一目惚れです。
プログレッシブ タイ語辞典: ローマ字からもタイ文字からも日本語からも引ける
「プログレッシブ タイ語辞典」とは
〈 書籍の内容 〉
学習に最適、実用基本語彙と用例満載の一冊
基本語、合成語、日常語、俗語など見出し項目約1万、用例1万7千を収録、タイ文字に慣れ親しみ、タイの生活や文化のこともわかる工夫満載のタイ語辞典です。
タイ文字から引く「タイ―日」編、発音から引く「発音記号」編、日本語から引く「日本語索引」編の3部構成。タイ文字に慣れていない人も発音記号や日本語から調べることができます。
【この辞典のおもな特長】
・見出し項目には品詞を表示。
・見出し項目、用例すべてに発音記号を付加。
・語と語が結びついてできる合成語には成り立ちの由来を注記。
・タイ語の構造がすっきり頭に入る構文情報が満載。
・モンスーンなど英語由来のタイ語には、もとの英語を注記。
小学館の「プログレッシブ タイ語辞典」のページには、「ためし読み」も用意されています。
見出し語、用例、語法ノート、百科ノート、発音記号索引、日本語索引などがためし読みできます。
「プログレッシブ タイ語辞典」を使ってみての感想
購入してから3日ほど「プログレッシブ タイ語辞典」を使ってみての感想です。
「プログレッシブ タイ語辞典」のここが素晴らしい
1.何といっても用例の数
見出し語に対して、ほぼ用例が付いている。確実に一つの単語に対しての理解が深まると思います。
2.誰もがつまづくであろうタイ語の解説
「เป็น(pen)」は3ページ、「ให้(hâi)」は2ページ、「ใจ(cai)」は3ページに渡って解説や用例が記載されています。
「เป็น(pen)」や「ให้(hâi)」の用例がこれほどまとまって記載されているタイ語参考書は見たことがありません。
タイ辞典ですがタイ語学習書としても素晴らしいと思います。
3.文末詞の解説が丁寧
タイ語の文末詞「ครับ(khráp)」「ค่ะ(khâ)、คะ(khá)」「นะ(ná)」「สิ(sì)」「จ้ะ(câ)、จ๊ะ(cá)」「วะ(wá)、ว่ะ(wà)」など。
文末詞を用例を用いて丁寧に解説している。
4.品詞の表記、名詞に類別詞が併記されている
単語の品詞が、名詞・修飾詞・動詞…というように分類されて単語ごとに表記されています。
ビール(เบียร์)という単語を調べると類別詞が「ขวด(瓶)」、クッション(เบาะ)だと類別詞が「ใบ(枚)」であることが併記されていてわかりやすい。
5.用例がそのまま使えそう
用例は、タイでの実生活でそのまま活用できそうな例文ばかり。
4.で類別詞のことにふれましたが、この辞典で類別詞(ลักษณนาม)というタイ語を調べると、
「ลักษณนามของ ”ช้าง” คืออะไร (”象”の類別詞は何ですか)」
という用例が書かれています。類別詞の用例のようにタイでそのまま使えそうな用例が沢山載っています。
携帯性
この辞典はカバー付き。カバーを外した辞典の大きさはB6判サイズ(横128mm 縦182mm 厚み33mm)。
重量は、手元にあるタイ語参考書と比較をすると、「タイ語の覚え方・使い方Book〈1〉」より軽く、「デイリー日タイ英・タイ日英辞典」より重い。正確な重量は分からないですが大体200~300gくらいかと。
持ち歩く際は、それほど気にはならない重さだと思います。
ガイドブック「地球の歩き方 タイ 2017~2018」よりは軽いのでタイに旅行に行った際に持ち歩いても重量的には問題ないとは思いますが、厚みがあるのでかさばるとは思います。
語彙数
「基本語、合成語、日常語、俗語など見出し項目約1万、用例1万7千を収録」とのことなので、タイ語学習用の基本語彙としては申し分ないと思います。
タイ語新聞を読む場合は?
タイの新聞、タイラット(ไทยรัฐ)のオンライン版で2017年3月16日付けで一番読まれている(Most View)記事を元に単語を調べてみました。
記事前半部分を抜粋。
สุดสลด รถพ่วงทับสาวท้องแก่ ทารกหลุดจากครรภ์ออกมาตายพร้อมแม่
เกิดอุบัติเหตุบนถนนสระบุรี มุ่งหน้านครนายก สามีขี่ จยย.มีภรรยาท้องแก่ซ้อนท้าย ถูกรถพ่วงวิ่งแซง จู่ๆ จยย.ล้ม ภรรยากระเด็นไปถูกล้อรถพ่วงทับร่างเต็มๆ กะโหลกแตก ท้องแตก ที่สลดคือ ทารกหลุดจากครรภ์มารดาออกมาตายด้วย...
เวลา 11.30 น. วันที่ 10 มี.ค. ร.ต.อ.ขวัญชัย พันละบาล รอง สว.(สอบสวน) สภ. เมืองสระบุรี จ.สระบุรี รับแจ้งเหตุมีรถจักรยานยนต์ถูกรถบรรทุกพ่วงทับ มีผู้เสียชีวิตที่ถนนพหลโยธินเส้นทางคู่ขนาน ขามุ่งหน้าเข้า กทม. ช่วงหลัก กม.ที่ 103-104 ต.ปากข้าวสาร อ.เมืองสระบุรี จึงรุดไปที่เกิดเหตุพร้อมหน่วยกู้ภัยสว่างรัตนตรัยสระบุรี
引用元:http://www.thairath.co.th/content/880587
辞典に記載されていない単語を色違いにしました。記載されていないのは、地名・人物・役職などの名詞と略語でした。
地名・人物・役職などの名詞と略語を除いて、記載されていない単語は、「สลด」と「รุด」。「สลด」は関連語にあたる「สลดใจ」は載っていました。単語として載っていないのは「รุด」のみでした。
記事には地名の「สระบุรี(saràburii)」や「นครนายก(nakhɔɔnnaayók)」などが出てきます。県名を調べていて気が付きましたが、タイの県名に関しては「จังหวัด(caŋwàt)」の見出し語の百科ノートにまとめられていました。
略語に関しては、巻末の付録に基本的な略語が記載されています。
上記の記事のみでしか検証をしていませんが、印象としては、新聞の語彙数にもこの辞典は十分対応出来ると感じました。
まとめ
タイ文字に慣れていない方なら発音記号や日本語から調べられますし、すべてのタイ語に発音記号が併記されています。
タイ語辞書・辞典の購入を考えているタイ語学習者の方は、ファーストチョイスでこの辞典を選んでも後悔はしないと思います。きっと、今後のタイ語学習の強い味方になるはずです。
私のような単語の使い方・意味をイマイチ掴みきれない、中級者くらいの方も大満足できるタイ語辞典になっているんではないでしょうか。
今現在、手に入るタイ語辞典の中では内容・価格・携帯性を考えると「最良のタイ語辞典」ではないかと個人的には思っています。
プログレッシブ タイ語辞典: ローマ字からもタイ文字からも日本語からも引ける
最後に
「プログレッシブ タイ語辞典」の編者 傍士豊さん、そしてこの辞典の制作に携わったすべての方々。
「プログレッシブ タイ語辞典」最高です!
出版していただきありがとうございます!!