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【タイ文学】GWにおすすめ!無料で読めるタイ文学電子書籍をご紹介

   

今年のゴールデンウィークは大型10連休ですね。タイに旅行に行かれる方、家でのんびり過ごす方もこの機会にタイ文学に触れてみるのはどうでしょうか?

タイの文学やアジア諸国の文学に興味を持ったことがある方なら、図書館などで一度は手にしたことがあるかもしれない「アジアの現代文芸」シリーズ。このシリーズの作品を電子書籍として無料で読むことができます。

「アジアの現代文芸」シリーズ

「アジアの現代文芸」シリーズは、公益財団法人大同生命国際文化基金がアジア諸国の文芸作品を翻訳・出版し図書館や学校に寄贈する事業だそうです。

電子書籍化は、「より多くの文学ファンの眼に触れてもらうことを目的に、2012年度から新刊・既刊の電子書籍化を行っています。」とのこと。

専用の電子書籍リーダーのアプリ(PC・スマホ)をインストールすることにより、タイを含めアジア12カ国の文芸作品を無料で読むことができます。アプリのインストール方法などは、当ページの最後に紹介します。

タイ文学、11作品

タイの文芸作品は11作品を電子書籍で読むことができます。

イサーンの医者

著者 :スミット・ヘーマサトン 著
翻訳者 :野中耕一 監修、坂田久美子 編訳
ジャンル :ノンフィクション
原作出版年代 :20世紀後半
総頁数 :212

何もないところからでも始めてみようじゃないか…。タイのプライマリ・ヘルスケアに偉大な業績を記した一医師のドキュメント

イサーンの医者|アジアの現代文芸の翻訳出版

業の罠

著者 :ドゥアンチャイ 著
翻訳者 :吉岡みね子 訳
ジャンル :小説
原作出版年代 :20世紀後半
総頁数 :435

1973年の民主革命が起きた時代を背景に、国家発展の変遷期にあったタイが包含する諸問題を浮き彫りにした作品

業の罠|アジアの現代文芸の翻訳出版

チャオプラヤー河の流れ

著者 :サティエン・チャンティマートーン 著
翻訳者 :吉岡みね子 編訳
ジャンル :評論
原作出版年代 :20世紀後半
総頁数 :517

歴史・社会思想の観点からタイ文学を洞察し、文学を通して社会を見る。「タイ文学」を読み解くための視座を与えてくれる一冊

チャオプラヤー河の流れ|アジアの現代文芸の翻訳出版

地、水そして花

著者 :サクチャイ・バムルンポン 著
翻訳者 :吉岡みね子 訳
ジャンル :小説
原作出版年代 :20世紀後半
総頁数 :457

第二次世界大戦下、自由タイ運動に投じた青春。愛とは?人生とは?そして戦争とは?現代史の証言を小説に織り込んだ労作

地、水そして花|アジアの現代文芸の翻訳出版

現代タイのポストモダン短編集

著者 :プラープダー・ユン他 著
翻訳者 :宇戸清治 訳
ジャンル :小説
原作出版年代 :20世紀後半
総頁数 :261

若手作家6人によるタイからの新しい風。タイ文学から世界文学へ

現代タイのポストモダン短編集|アジアの現代文芸の翻訳出版

シーダーオルアン短編集 一粒のガラス

著者 :シーダーオルアン 著
翻訳者 :宇戸優美子 編訳
ジャンル :小説
原作出版年代 :20世紀後半
総頁数 :301

理不尽で無慈悲な世界。置き去りにされた弱者の痛みと孤独。 現代タイ文学随一の女性作家が描く、労働者の物語

シーダーオルアン短編集 一粒のガラス|アジアの現代文芸の翻訳出版

上記6作品以外に、
「アジアにかかる虹」
「敗者の勝利」
「罪との闘い」
「幻想の国」
「セーニー・サオワポン選集 時の一雫」
5作品を読むことができます。

タイ以外のアジア諸国の電子書籍

インド(4作品)、インドネシア(4作品)、カンボジア(2作品)、スリランカ(2作品)、バングラデシュ(1作品)、パキスタン(8作品)、フィリピン(1作品)、ベトナム(4作品)、マレーシア(2作品)、ミャンマー(10作品)、ラオス(1作品)。

詳しくは、公益財団法人大同生命国際文化基金のサイト「アジアの現代文芸 電子図書館」を見てください。

電子書籍の読み方

「アジアの現代文芸」シリーズは、紀伊國屋書店が提供する電子書籍用アプリケーションをPC・スマホにインストールすることにより読むことができます。

詳しくは下記のリンク先を見てください。

PCでの電子書籍の読み方
スマートフォンでの電子書籍の読み方

ちなみに、会員登録をしなくてもアプリは使用できますし書籍は保存されます。

最後に

タイ好きの日本人の方なら多くの人が知っているタイ文学作品「メナムの残照」や東南アジア文学賞 (1994年) を受賞した作品「時」も、「アジアの現代文芸」シリーズで書籍出版されていますが、残念ならが電子書籍化はされていません。

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