「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」を見てきました。感想など
タイ映画「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」を見てきました。
公開当初、都内の劇場は満席続出でなかなか見れなかったのですが、川崎チネチッタで10月6日より公開されることになり鑑賞してきました。
タイ映画の劇場公開は2016年に公開された「すれ違いのダイアリーズ」以来でしょうか。久々に大画面で見るタイ映画。堪能しました!
「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」の原題
「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」の原題は、
「ฉลาดเกมส์โกง」
カナ読みすると「チャラート・ゲームス(games)・コーン」。
訳すなら「インテリジェンスな不正ゲーム」。もしくは「ズルをする賢い人達」でしょうか。
「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」とは
この映画の公式サイトがあります。色々な情報が掲載されています。
予告動画
あらすじ
小学生の頃からずっと成績はオールA、さらに中学時代は首席と天才的な頭脳を持つ女子高生リン(チュティモン・ジョンジャルーンスックジン)。裕福とは言えない父子家庭で育った彼女は、その明晰な頭脳を見込まれ、晴れて進学校に特待奨学生として転入を果たす。新しい学校で最初に友人となったグレース(イッサヤー・ホースワン)を、リンはテストの最中に“ある方法”で救った。その噂を聞きつけたグレースの彼氏・パット(ティーラドン・スパパンピンヨー)は、リンに“ビジネス”をもちかけるのだった。
それは、より高度な方法でカンニングを行い、答えと引き換えに代金をもらう――というもの。
キャスト
出演者の詳しい情報は公式サイトに記載されていますので、出演者のタイ語表記やInstagramなどを紹介します。
リン(ลิน)
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本名:チュティモン・ジョンジャルーンスックジン(ชุติมณฑน์ จึงเจริญสุขยิ่ง)
ニックネーム:オークベープ(ออกแบบ)
1996年2月2日生まれ。バンコク出身。
バンク(แบงค์)
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本名:チャーノン・サンティナトーンクン(ชานน สันตินธรกุล)
ニックネーム:ノン(นน)
1996年6月6日生まれ。バンコク出身。
グレース(เกรซ)
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本名:イッサヤー・ホースワン(อิษยา ฮอสุวรรณ)
ニックネーム:ウム(อุ้ม)
1997年7月4日生まれ。ウドンタニー出身。
パット(พัฒน์)
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本名:ティーラドン・スパパンピンヨー(ธีรดนย์ ศุภพันธุ์ภิญโญ)
ニックネーム:ジェームス(เจมส์)
1997年4月27日生まれ。バンコク出身。
タイにて10月25日に公開の「HOMESTAY」に出演。共演はBNK48のキャプテン・チャープラン。
「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」の挿入歌
曲名:モーン・チャン・ティー(มองฉันที)
歌手名:Image・スティター(อิมเมจ สุธิตา)
エンドロールで流れる曲です。曲名を日本語に訳すなら「私を見てよ」でしょうか。
バンクが聞いてたクラッシク
劇中、バンクがイヤホンで聞いていたクラッシク音楽。
「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」の感想
この映画の元となった出来事は、中国で実際にあった出来事だそうです。その出来事を元に着想を広げ構成しこの映画を完成させる監督はすごい才能ですね。
単純にカンニングだけを題材にするのではなく、受験戦争、タイのヒエラルキー、古き悪し習慣のエッセンスも加わってのストーリー展開は見事でした。
キャスティングも良かったです。主役のリンを演じた方元々はモデルだからなのか立ち姿がかっこよかったです。
リンのお父さん役の俳優さん、いい味だしてましたね。タイ音楽好きの私はリンのお父さん役の俳優さんのプロフィールを調べてビックリしました。元々はミュージシャンで、音楽レーベル(Music Bugs)の設立メンバーでタイ音楽シーンにおける重要人物だったんです。興味がある方がいればWikiのリンクを張っておきますのでご参考まで。
上映時間130分という長さを感じさせない映画でした。
エンドロールでリンたちが通っている高校の校歌が流れるんですが、皮肉が効いてて最高でした。
最後に
日本でタイ映画が公開される場合、「マッハ!!!!!!!!」のようなアクション映画、「ゴースト・フライト407便」のようなホラー映画、「ブンミおじさんの森」のようなアート系映画が多く、「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」のような映画の公開は初めてじゃないかと監督が日本のTVのインタビューに答えていた映像を見ました。
確かに、「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」のようなタイ映画が日本で公開されるのは滅多にないです。
そして、日本で話題になってるタイ映画は久しぶりです。もしかしたら、多くの人が初めて見るタイ映画がこの映画かも知れません。
タイのメッシことチャナティップ選手がコンサドーレ札幌に移籍し大活躍をして、Jリーグにおいてのタイ人サッカー選手の価値を上げたように。
「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」はタイ映画の価値を上げるポテンシャルは十分にある作品だと感じました。